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お客様に伝えたいこと

中小企業のSEOを考える

中小企業のSEOを考える

多くの方がSEOという言葉は耳にしたことがあるでしょう。SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化と呼ばれ、簡単に言えば、検索結果の上位表示を狙うための様々な手法を指します。

キーワードのマーケティング

SEOはいわばキーワードのマーケティングといえます。御社がサイトを作った際、ユーザーに検索して欲しいキーワードで上位表示されていれば、来訪者は確実に増えます。1位に表示されるサイトと10位に表示されるサイトでは、その来訪者数は10倍近くの開きがあるので(※)、上位表示を積極的に狙うべきです。

Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer validより

ユーザーがどんなキーワードで検索し、御社のサイトにやってくるか。まずは考えてみてください。その読みがバッチリ当たっており、常にそのワードで検索上位に表示されていれば、サイトの来訪者数は多い状態をキープします。これは御社の大切な資産になります。

SEOは甘くない(泣)

さて、それじゃあSEOを頑張ろう!となるわけですが、これがなかなか大変なんです。弊社もお客様から「サイトを制作すれば検索上位に来ますか?」と尋ねられることもありますが、我々は正直に「そう簡単にはいきません」とお伝えしています。

もちろん上位表示されるよう、制作の際には様々な施策を考えていきます。しかし全てはGoogleのアルゴリズムに左右されますし、何より中小企業は大企業ほど予算を掛けられません。

例えば皆さんが自動車を販売するメーカーだったとしましょう。仮にA自動車とします。「自動車」という超メジャーな検索ワードで上位表示されれば、間違いなくサイトがパンクするほどユーザーが訪れます。

しかし、自動車メーカーといえば、トヨタ、日産、ホンダ等々、名だたる大企業だらけ。歴史があり、車種も数えきれないほど多く、Webサイトも数百~数千ページ。これら企業が掛ける広告宣伝費は億単位です。これではA自動車がより上位に表示されることは、まずあり得ません。

中小企業のSEOは総力戦で

じゃあ中小企業はSEOでは勝てないのか…と諦めないでください。そもそも日本では中小企業が全体の9割以上。Webで売上を上げている会社はびっくりするほど収益を上げているのです。

もちろんそういう会社はしっかりと工夫を施していますし、「やれることは全てやる!」というたくましい気概もあります。皆さんもできるものから挑戦してみましょう。

ニッチなキーワードを狙う

ニッチなキーワードを狙う

先ほどはわかりやすくするために自動車メーカーを例として用いましたが、実際の中小企業では、商材はもっと違うものでしょう。ただ、そこにも競合は存在しているはずです。

どうしても競合の方が検索に強い場合、そのキーワードを狙うのは後回しにし、少しニッチなキーワードでの上位表示を狙いましょう。「少し」と付けたのは、あまりにニッチ過ぎるとそもそも検索されず、ユーザーがいないという状況になってしまうからです。

例えばあなたの業種がイタリアンレストランならば、単に「イタリアンレストラン」で上位表示を狙うのは難しいですが、「イタリアン+地名」での上位表示を考え、もう少しターゲットを絞ります。レストランの商圏は何十キロもないですから、基本的には地名を加えることで、よりお客様になりそうな人たちの検索結果を狙います。これは病院や美容室などでも同様です。

ただし、これはあくまでも一例。考え方として押さえてください。地名を加えるというのはもはや定番の手法ですし、皆さんもご存知でしょう。また、飲食店であれば食べログやぐるなび、美容室であればホットペッパービューティーなど、より集客力のある大手ポータルサイトに登録する方法もメジャーです(※)。

皆さんの会社ならではの特長や、お客様のニーズを追求することで、狙い目のキーワードというのは出てきます。そのキーワードで上位表示できる自社サイトを用意すれば、必ずお客様は閲覧します。ぜひ諦めずに考え続けましょう。

必ず自社サイトを持ちましょう

※余談ですが、SNSや業種別サイト等に、自社のWebサイトではなく、この手の大手ポータルサイトの自社ページのアドレスを掲載しているケースがありますが、これは止めましょう。ポータルサイトは有効ではあるものの、どのページも共通化されたフォーマットのため、どこも同じに見えてしまい、差別化が図れません。

「シングルページから始めよう!」でもお伝えしましたが、まずは1ページのホームページでも構いません。とにかく自社の特長をアピールできる場所は別途オリジナルで用意してください。

自社サイトへのリンクを掲載できるなら、有名ポータルサイトからの被リンクとしてSEO上の効果も見込めるうえ、自社サイトを訪れてくれたユーザーには、より詳細な情報や、御社の想いを伝えることができます。また、万が一ポータルサイトが閉鎖されてしまうようなトラブルがあったとしても、自社サイトがあれば、情報を伝える場所はずっと残るのです。

SNSを活用する

SNSを活用する

キーワードでの上位表示を常に狙い続けるのは基本としつつも、現在はSNSを活用しない手はありません。中小企業にとって問題となるのは多くの場合は予算ですが、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSは基本的に無料です。

SNSはファンの醸成に使います。あまりに膨大な量の投稿はしなくても構いませんが、たとえ忙しくても定期的に必ず投稿しましょう。

とにかくSNSではお客様が求めている情報を配信することを心掛けます。現代のユーザーは、企業からの一方的な情報配信は望みません。SNS上では、よりユーザーと距離の近いコミュニケーションを取るようにしてください。御社のファンになるユーザーが出てきます。

また、大企業は費用対効果や社内制度面から、特定ユーザーとあまりに細かいコミュニケーション取ることができないケースもあります。ここは大企業にはない強みを活かし、お客様の身近な存在であることをアピールするようにしましょう。

例えば飲食店であれば、おすすめの新鮮な食材や、お客様が盛り上がっている様子を投稿する、美容室やネイルサロンであれば、Instagramでキレイな写真を定期的にアップロード。各SNSには電話機能やメッセージ機能、予約機能などがあるので、よりダイレクトにお客様とつながることができます。その他の業種でも、企画発表やセミナー、イベント情報などを投稿し、定期的にユーザーの興味を惹くようにしておくことが大切です。

このように投稿を地道に積み重ねると、フォロワーが増え、来店や商談などのアクションを促すことができます。そしてフォロワーが増えれば、自社サイトへのアクセスも必ず増加し、SEO的にも有効です。自社のWebサイトには、フォロワーの人たちが納得する商材のしっかりとした説明や、御社の想いなどを掲載し、SNSからの集客も積極的に狙いましょう。

オウンドメディアを構築する

オウンドメディアを構築する

そして、オウンドメディアも有効です。オウンドメディアとは、文字通り自社のメディアのこと。もっとわかりやすく言えば、自社の情報を発信するブログのような記事サイトを想像してもらえばOKです。これを自社サイトとは別に立ち上げます。

皆さんも記事主体のサイトを多く目にしているのではないでしょうか。なぜこのタイプのサイトが増えているかというと、実はオウンドメディアのような記事サイトはSEOに強いんですね。

そしてオウンドメディア上には、自社サイトでは書ききれないような、ユーザーが御社に愛着を持ってくれるコンテンツを作っていきます。商品が生まれた背景や御社ならではの特徴ある方針、社員の取り組み、PRやイベントの詳細などを記事にするのも良いでしょう。

一般的には、自社サイトでは商品の種類や解説、会社概要や地図といった情報を掲載していることが多いものです。また、自社サイトのデザインを崩さないようにするために、長文の記事形式のページは載せられないというケースもありますよね。そんな時、オウンドメディアがあれば、ユーザーにより詳細に伝えたいことや、お客様との距離が近くなる情報を記事として配信できるのです。

商品数が少ない、社内規約があるなど、自社サイトにはそれほど多くのコンテンツを掲載できない場合でも、オウンドメディア側に様々なコンテンツを掲載することで、御社のイメージアップに役立ちます。

実際の流れとしては、記事の作成がしやすいWord PressなどのCMS(Contents Management System)を導入して、様々な記事をオウンドメディアに投稿していきます。CMSを使えばマイクロソフトのWordのような感覚で記事ページが作成できるので大変便利です。これならサイト制作の知識が乏しくても、ページ作成が行えるので、社内で運用することも可能になります。

ただし、記事の質だけは良質なものになるように心掛けてください。例えば単なる業務報告や雑記のようなもの、ボリュームが少な過ぎる、あまりに内容が薄いものはNGです。それでは読者に価値を提供できておらず、SEO面でも強くはなりません。

読んだユーザーが御社に興味や親しみを持つような、そして読むことで読者にメリットがあるような記事を作るようにしましょう。そしてオウンドメディアから自社サイトにリンクを張り、ユーザーが自社サイトを見てくれるような導線を作って、自社サイトへのアクセスも増やしていきます。

オウンドメディアの運用事例

オウンドメディアの事例

弊社が実際に運用しているオウンドメディアの例としては、大企業の事例となってしまいますが、オカモト株式会社様のオカモトラバーズ研究所があります。こちらは、オカモト株式会社様がシェアNo.1であるコンドームに関連する様々な企画やイベント、性感染症の予防や啓蒙についてのコラムを記事として投稿し、オウンドメディアとして活用しています。オカモト株式会社様は東証一部上場企業のため、コーポレートサイトは会社情報やIR情報の公開をメインとし、よりユーザーに近い情報配信には、こちらのオカモトラバーズ研究所を積極的に利用する方針を採っています。

また、イチジク製薬株式会社様の事例では、商材アイテムが限られており、コーポレートサイトに掲載できる情報を定期的に増やしていくにはどうしたら良いかというご相談を受け、便秘解消レシピ便秘解消離乳食といった更新可能なコンテンツを企画し、料理人の手配からページの作成まで、一貫して担当しました。こちらは自社サイト内のコンテンツですが、便秘解消に悩むお客様に役立つ記事として配信し、常にユーザーフレンドリーな情報を提供するよう心掛けています。さらに定期的にページが増えることで、SEO面でも有利になっています。

まずはできることから

各施策をざっとご紹介しましたが、いかがでしたか?もちろんこれら以外にも、ネット広告やSNS広告を利用して、SEOの効果をより強めることができますし、場合によっては雑誌や交通機関の広告など、アナログの媒体と併用することも有効でしょう。

しかし、中小企業であれば予算面や人材面でも使えるリソースは限られているのが現実ではないでしょうか。まずはできることから始めてみましょう。

ただ、これら施策の実践を全て社内で行おうとすれば、なかなか大変なのも事実です。SNSの運用やオウンドメディアの構築は弊社も行っています。自社でSNSを運用するのは難しい、オウンドメディア用の記事を作りたいのでカメラマンやライターが欲しいといった場合も、一貫した体制をご用意し、丁寧に対応いたします。お気軽にご相談ください。

Webサイトの施策は、しっかりと積み重ねて行けば、必ず効果が表れます。SEOにも強くなり、集客力も向上して御社のブランディングに役立ちます。そしてそれは、御社の貴重な財産になっていきます。ぜひ実践してみてくださいね。

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