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お客様に伝えたいこと

今のWebに必要なのは国語力!?

今のWebに必要なのは国語力!?

皆さんは、「現在のWebサイトに必要なのは国語力です」と言われたらどう思いますか?

「いやいや、WebサイトなんてインターネットやITの世界のもの。必要なのは技術力でしょ!」とおっしゃるでしょうか。

たしかに、Webサイト(ホームページ)はインターネット上に構築され、それを支えているのは間違いなくテクノロジーです。また、現在のホームページは派手な動きをしたり、きれいなビジュアルが掲載されたりと、ここにもまたプログラミングやデザインなどの技術が用いられています。

しかし、実際にホームページに掲載される情報、つまり、コンテンツについてはどうでしょうか?

より重視されるのはコンテンツ

より重視されるのはコンテンツ

Microsoft社を興し、Windowsを世界に広めたビル・ゲイツは、1996年の時点で、Content is King(コンテンツが王様=最も大切)という言葉を残しました。さすがの先見の明と言えるでしょう。20年以上の時を経た現在、コンテンツの重要性はより高まっています。コンテンツマーケティングといって、ホームページに掲載される情報を、良質で価値あるものとし、集客につなげる手法もあるほどです。

さらに必要な情報の検索には手放せないGoogleもまた、より良いコンテンツを持つページを上位表示させることを明らかにしています。それだけコンテンツ、すなわちページに掲載される情報の内容が大切だということです。

そして詰まるところ、多くの企業にとってコンテンツとは、写真やイラストが挿入されたり、ページに動きがあるにせよ、文章で著されるものではないでしょうか?

つまり、より良い文章が書けることは、現在のWebサイトの制作や運用には必須のスキルとなります。この記事のタイトルに「必要なのは国語力」と書いたのもそのためです。

国語力と書くと、一瞬、小学生時代の授業を彷彿とされるかもしれません。言い方を変えるなら「確実にユーザーに伝わる良質な文章(コンテンツ)を書くこと」となるでしょう。そしてこの「相手に伝わる文章」というのは、言葉で言うよりもはるかに難しいものです。

ホームページの生い立ちは、文書構造を示すことから

ホームページの生い立ちは、文書構造を示すことから

より良い文章とは何でしょうか?これでは抽象的な言い方なので、もう少し深掘りしましょう。まずは歴史から振り返ってみます。

Webサイトに必要な細かいテクノロジーのことはご存じなくても、HTMLという単語を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。HTMLはホームページを作る際に使用される言語で、基本的にインターネット上のほとんどのサイトはHTMLで作られています。

HTMLはHyper Text Markup Languageの略。1989年に欧州原子核研究機構(CERN)のティム・バーナーズ・リー氏が、研究用の論文を電子化するために考案しました。

HTMLは、その名のとおり、「テキスト」を「マークアップ」することで、文書構造を示す言語なのです。文書内で「これがタイトル、ここが見出し、これが本文で、こちらは画像…」というように、文章中の各要素に明示的な意味づけを行い、文書の構造を示します。

余談ですが、HTMLはプログラミング言語ではありません。プログラミング言語は、何らかの入力等に応じて、コンピューターにそれを処理させ、反応や結果を得ることができるように記述できる言語を指します。HTMLをプログラミング言語と書いているサイトも見かけますが、それは誤りです。HTMLはマークアップ言語と呼ばれます。

さて、このHTMLを使ってテキストをマークアップし、ホームページを作っていくわけですが、当然企業であれば、自社の商品やサービスについての説明や会社概要、上場しているのであればIR情報など、様々な文章を掲載することになります。

これらはわかりやすくユーザーに伝えられる必要があります。ただ情報を羅列して書き連ねたところで、ユーザーには解らないからです。

ユーザーに伝わる文章には、しっかりとした論理構造が必要です。つまり、論理構造がしっかりとした文章になっていることは、優良なコンテンツの条件と言えるでしょう。

Googleが定義する良質なコンテンツ

Googleが定義する良質なコンテンツ

HTMLの誕生から30年以上の歳月が流れ、どんな会社でもWebサイトで自社の情報を告知するのが当たり前になりました。

さらに今はスマートフォンが流布し、ほとんどの人がインターネットに容易にアクセスできる時代。利便性は驚くほど向上した反面、情報過多になるほど多くのWebサイトが乱立しています。

そのため、多くの人はGoogleを筆頭とした検索を使って、自分が欲しい情報を探そうとします。そしてホームページを持つ企業からすると、検索された際に上位表示されるかは死活問題となりました。当たり前の話ですが、これだけ企業のホームページが増えてしまうと、検索上位のサイトにしかユーザーは訪れないからです。

実際、皆さんも検索した際、良くても検索結果の1ページ目くらいまでしか見ないのではないでしょうか?検索順位の重要性が上がり、SEO(検索エンジン最適化:検索順位を上げるための様々な手法の総称)がここまで重視されるようになったのもそのためです。

そして先ほど触れたとおり、Googleは「良質なコンテンツがあるWebサイトを上位表示」します。

ではGoogleが定義する良質なコンテンツとは何でしょうか?これには明確な定義があります。Googleの「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」をご覧ください。

質の高いサイトと見なされるもの(引用)

  • 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
  • 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。内容の薄いものになっていないか。
  • サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれていないか。
  • サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
  • スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
  • トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。
  • 独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
  • 検索結果に表示された他のページと比較して、より実質的な価値を提供しているか。
  • コンテンツの品質管理はどの程度行われているか。
  • 記事は公平に書かれているか。
  • サイトは、トピックの専門家として認知された機関が運営しているか。
  • コンテンツが多数のクリエイターへの外部委託によって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していないか。
  • 記事は適切に編集されているか。急いで制作されたような印象を与えていないか。
  • 医療関連のクエリの場合、サイトの情報が信用できるものであるか。
  • サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
  • 特定のトピックについて包括的または詳細に説明しているか。
  • 自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
  • 自らブックマークする、友人と共有する、または友人にすすめたくなるようなページか。
  • 主要なコンテンツから注意をそらす、またはコンテンツの妨害となるほどの大量の広告が掲載されていないか。
  • 印刷物としての雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。
  • 記事が短かすぎないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
  • 細部まで注意を払ったコンテンツと、注意を払っていないコンテンツが混在していないか。
  • サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されるか。
Google 質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス

これらを全て満たす必要があります。

いかがでしょうか?

この条件を満たすためには、かなり良質な文章を書ける必要があるとご理解いただけるのではないでしょうか。

大切なのは、ユーザーが望む情報

大切なのは、ユーザーが望む情報

とはいえ、Googleの良質なコンテンツの定義を見て、倒れてしまう方も多いと思います(笑)。

「こんなの作れないよ…」と。

それはそうですよね。ただでさえ日常の業務で忙しいのに、上の定義にあるような文章を書くことができるかと言われたら、多くの方にはまず無理でしょう。相当な文章力と時間が必要です。

しかし、いくら嘆いたところでGoogleは聞いてはくれません。Googleの検索エンジンは人ではなくプログラムです。コンテンツをスコアリングし、良いと判断されるものを上位に表示し、そうでないものは下位に回すだけです。

事実、上位表示されないと嘆く担当者の方は、まずは上記のガイドラインに沿って、自社サイトの文章を検証してみてください。そして、上位表示されるホームページがどんな文章なのかをチェックしてみるのも有益です。

一にも二にも「ユーザーファースト」

一にも二にも「ユーザーファースト」

しかし、「あまりに定義が多くて見る気にもなれない」という声も聞こえてきそうですよね。それもわかります。

端的に申し上げるなら、良質なコンテンツとは「ユーザーファーストな情報」です。一にも二にもユーザー目線を徹底し、ユーザーが欲しいと思う情報を想定し、ページに掲載するのです。これならば少し見えてくるのではないでしょうか。

例えば、自社の商品やサービスについて、専門用語が多かったり、特長だけをアピールしたりと、ただ一方的な配信になってしまっていませんか?

情報過多の現在、ユーザーはそのような情報は望んでいないのです。御社の商品やサービスを使えば、どんなメリットがあり、どんな悩みを解消でき、どんな結果になるのか。それを知りたいのです。

業界では一般的な単語でも、ユーザーには読み方すらわからない専門用語だって多いはずです。きちんとふりがなを振ったり、単語の意味がわかるように解説しているでしょうか?

また、ユーザーがコンテンツを読んだ時、御社に親近感を感じたり、何らかのアクションを起こしやすい文章になっていますか?仮に固い社風であったとしても、必要な情報は伝えているからと、社内文書のような紋切り型の文章を連ねれば、ユーザーは読んではくれません。

ユーザーの心に響き、御社にロイヤルティを感じてもらうことが何より大切です。これにはセールスライティングの技術も必要ですが、とにかく自社の目線ではなく、ユーザーの目線を徹底的に大切にすること。一にも二にもユーザーファーストなのです。

良質なコンテンツ制作もお任せください

良質なコンテンツ制作もお任せください

ここまで読んでくださった方なら、コンテンツの重要性がご理解いただけるかと思います。

しかし、同時に「あまりにハードルが高くて自社では対応できない」とお感じになる方も多いのではないでしょうか?

論理構造がしっかりとしており、Googleが列挙するようなガイドラインに準じ、ユーザーに伝わりやすいコンテンツを書いてください。セールスライティングの知識も必要ですと言われたら、担当者の方は頭が痛くなるはずです(苦笑)。

さらにWebマーケティングの視点で検索ニーズがあるキーワードを探し、それを含んだ文章を構成するスキル(SEOライティング)も必要で、ユーザーの心を掴む適切なキャッチコピー(コピーライティング)も考案して…等々。これらを全て社内でやろうとしても、あまりに無理があり、ギブアップしてしまうのです。事実、弊社のお客様からもそのような声を多数いただきます。

ご安心ください。

弊社では上記のようなお客様の事情を勘案し、コンテンツディレクターやライターチームを中心とした体制をご用意し、良質なコンテンツをお客様とともに考え、ご提供いたします。さらに必要に応じて、御社のアピールポイントや強みがよりユーザーに伝わるよう、プロカメラマンによる撮影や、動画制作なども行います。

どんなページ内容にしたら良いかわからない、検索順位が上がらず悩んでいるというお客様は、お気軽にご相談いただければと思います。御社に最適なソリューションを、的確なコンテンツ戦略に基づき、ご提供いたします。

お問い合わせはお気軽にこちらから

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